ＭＫヨードによるがん治療　その１３ | がんの治療を行う医師が病気と闘われる患者さんのためになる情報をご紹介

前回、その１２で、ＭＫヨードの吸入、注腸についてお話ししました。

今回は、その他の使用法です。

〇膣内注入

子宮頸がん用です。膣にヨードを入れる方法です。子宮頸部は、がんとは言わないまでも、

「異形細胞」が検出されることも多く、相談に来院される方も多数です。

私は、婦人科は専門外ですが、チューブを使って、膣内にヨード液を入れることを

お勧めしています。私がやるのではなく、患者さんにチューブがついたキットをお渡しして

自宅で自分でやっていただきます。「自宅で、自分で」の利点は、通院しなくても

ご自身で治療ができることです。毎日、１～２回です。慣れると簡単にできるそうです。

こればかりは、私は男性なので、自分で試してみることができません。

婦人科の検査では、よい判定をいただいているとのことです。

〇胸腔内、腹腔内注入

胸水、腹水が貯留した患者さんに対して、実施しています。すごく効果の高いケースも

多く見られますが、それほど効果が認められないケースもあります。

使用するヨード剤のヴァージョンアップを予定しています。

この他にも、さまざまな使い方を考案していますが、実用に至らないものも多々あります。