新薬? 治験?

query_builder 2022/03/31
末期がん

抗がん剤の新薬? あまり劇的な薬は出ませんね。オプジーボも「夢の新薬」と言われた

ようですが、それほど効く薬とはいえません。「オプジーボのメッキがはがれた」という

医師もいるくらいです。つまり、≪がんの薬物療法≫はほとんど進歩していないのでしょう。


シスプラチン(商品名:ブリプラチン、ランダ)というプラチナ系の抗がん剤があります。

これは、私が医師になったときには、すでに存在していたのですが、いまだに使われて

います。効果のよい新薬が発売されれば、古い薬は淘汰されるのが当たり前なのに、

シスプラチンは生き残っています。


当院に通院中の患者さんの中には、≪治験≫に参加される方、あるいは参加された方も

いらっしゃいます。

≪治験≫とは、厚生労働省によると

「薬の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を

調べることが必要です。国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に≪治験≫

と呼ばれています。」

≪治験≫といっても、既存の薬と大差なかったり、副作用がきつかったりと、劇的に効いた

治験を私は知りません。

患者さんの中には、医師から「死ぬ覚悟でやってください。」などと言われることもある

ようです。

薬物開発のためには、患者さんは犠牲になってもいいんでしょうか?

何か釈然としません。

この流れからすると、今後も≪夢の新薬≫は、夢のまた夢となってしまうのでしょう。

もしかしたら、このへんが、人間の叡智の限界なのかもしれません。

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