コロナワクチンと抗がん剤 | がんの治療を行う医師が病気と闘われる患者さんのためになる情報をご紹介

コロナワクチン打つか打たないか？

これは、家族、兄弟、姉妹、親子等の分断につながるケースを多々耳にします。

「ワクチンは危険だから打たない。」

「新型コロナウイルスは怖いので、ワクチンは打たなければならない。」

家族全員が同じ考えなら問題ないのですが、異なる場合はケンカになってしまう。

どちらも、信じているので互いに譲らない。こうして、分断が進むのです。

がんの場合は…、抗がん剤治療を受けるべきか、受けないべきか！

本人、家族で意見が分かれることも多いようです。

「お父さん、あなたひとりの体じゃないのよ！　だから抗がん剤やって！」

「でも、抗がん剤治療は苦しいし、がんが治るわけじゃないし…。」

抗がん剤治療をやらないように、私に説得してほしいという依頼もあります。

結局、ご本人がやりたい治療をやるのが、一番よいのでしょう。

ワクチン肯定派は

「ＮＨＫがテレビで打った方がいいと言ってるから、私は打つ。」

そんな人もいます。

ＮＨＫがどれほどあてになるかは、わかりませんが、今はインターネット全盛。

自分で可能な限り情報を集めて、判断するのがよいと思います。

抗がん剤治療も

「医師に言われたから…。」

という理由でやるなら、後悔することも多いでしょう。

しっかり調べて、納得した上でやるなら、私は反対しません。

受け身ではなく、自分の身体ですから、積極的な治療姿勢が望ましいと考えました。